dLINKbRING powered by Rogi073
サイト内検索
2007/12/23

吹く風と共に

 吹く風に、身を委ねて。意志の向こうとする方向を少しだけ曲げてみる。それは、どのような意志よってなのか。風を受けて、時にそれに逆らって、だけれども。時に意志が砕ける。時に、体力が届かなくなる。時に。
 そして、流れ去っていく。そんな気がする。いつも、流れ去っていった。強い悲しみだけを残して。その記憶が、まためぐってくる。風に流す事も出来なくて。それとも、そうではない場合があり得たのだろうか、そして、あり得るのだろうか。何も所持していないわけではない。全てを、失ってきたわけでもない。与えられたのか、得たのか、与えたのか、失ったのか。
 静かに、方向が逸れていく。それは、吹く風によってなのか。それとも、意志によってなのか。終わりのようで、始まりのようで。いや、もう終わりのようで。終わりの中の、終わりのようで。それとも、強い意志が勝り得るのだろうか。
 いつものように。どれが。遠くにある。それとも、遠くに配置してしまっている。自身によってなのか、それとも、どうにもならない力によってなのか。いずれにしても、言い訳に過ぎない。いずれにせよ、逃避に過ぎない。何処に向かっているのか、意志が蛇行する。きっと、道が蛇行しているわけではなくて。
 近くにある。何かが。近くに配置している。しょうがないと。そして、それに手を伸ばす。決して、それは、うまくなじまない物である事を、知りながら。それも、意志であるのかもしれない。それも、決して間違った選択ではないのかもしれない。その記憶が、まためぐってくる。やはり、間違った選択なのかもしれない。
 意志が、震えている。風は全く吹いていないのに。それほど、困難な道のりではない。そう、言い聞かせる。そう、言い聞かせてきた。必ずしも、そうではない。やはり、逃避してみた。言い訳してみた。だからといって、何か得たのだろうか、何かを与えたのだろうか、何かを失ったのだろうか。
 何もかもが、虚像に見えてくる。後ろには、何一つ道のりが残っていなくて、今ここにも、何も残っていなくて、そして、その向こうにも、何一つ無くて。ただ、漠然とした意志だけが、存在して。そんな物が、何の駆動力になるのかと。だけれども、漠然とした意志しかない。駆動力は、それとも、むしろ、ただ、追い立てられているだけという事なのかもしれない。意志なんて、たったそれだけの物なのだろうか。漠然とした意志の焦点を絞ってみることは出来ないのだろうか。
 それとも、祈るのか、願うのか、それだけ、ただ、必死に感情の沸き立ちを押さえるために。横隔膜が圧迫されて、上昇しすぎている。息をする事さえもが、困難に感じられるほどに。そして、ただ、祈ってみる、願ってみる。砕けそうな意志を少しでも補おうと、そして、また、風に逆らうほどの意志へと立ち上がるように。
 やはり、風が吹いている。時に背後から、時に正面から。いずれにせよ、もう一度進む。その影響にふらつきながら、ただ、その意志に従って、時に風に負けようとも、それでも。それしか、わからないから。先に何かを配置して、そこへ向かって、何らかの線が接続されるようにと。

Bookmarks

Google Search

AMAZON Search

Google Recommends


dLINKbRING powered by Rogi073
Creative Commons License

このサイト(http://www.dlinkbring.com以下のサイト)掲載データのうち、APIなどにより取得されたデータ以外のサイト作者による記事は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

Valid CSS!