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ロシアの文豪。「罪と罰」、「カラマーゾフの兄弟」等、数多くの名作を残す。その作品の一冊の枚数の多さ故か、有名な割に、最後までしっかりとは読まれていないのが現状のような気がする。そのそれぞれに独特の特性を持つ人物描写という点が、この作家の特に優れた側面だと思う。その人物描写を軸に、様々な事件を、それぞれの人物の目を通すことによって、多くの側面から描き上げるその力量が、分析力は恐るべきものがある。作家が生きた時代の影響が作品にも強くでているのだろうが、それだけではない普遍性を持つ。
先述したが、やはり、その人物描写力、それに限ると思う。私は、この作家の作品の物語性もさることながら、その描く登場人物そのものに非常に愛着を感じているところがあるのは事実である。どこか欠陥がある人物。その精神的動揺。そしてそれらの人物が互いに影響を与え合う。これは、多くの作品に共通するものであろう。そういった点に特に魅力を感じる私としては、この作家の作品の中では、「白痴」 に最も魅力を感じている。この作家の一つの思想として、「ユートピア」というのがあるようだが、この作品こそがまさにその思想と直結すると断言できるほどには、まだ、私はこの作家および作品について読み切れてはいないが、感覚的にはその思想に近いもののようなに思っている。その他、「悪霊」、「罪と罰」など、この作家の描いたものは現代にも欠かせない作品ばかりである。是非ともより広い読者により深く読まれることを期待する。
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- 白痴 : novel,
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