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ガブリエル・ガルシア=マルケス

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ラテンアメリカ文学の代表的な作家。マジックリアリズムというような言われ方をすることもあります。元新聞記者であるということもあってか、非常に優れたルポルタージュ的な作品(『予告された殺人の記録』、『誘拐』など)も書いておりますが、それ以上にこの作家を特徴づける作風は、『百年の孤独』『族長の秋』などに代表される土着の民話・神話的な表現方法を用いて、非常に誇張された世界を描き出した作品です。このようにこの作家は、現実を描くルポルタージュと現実離れした架空の物語という一見両極にあるとも思える手法を併用していますが、これは、現実の中にある非現実性や不条理性と、非現実的であるが故に浮かび上がるえる現実の様子という、2方向からの現実の追求であり、この作家が正にその現実を捉えようとしている、もしくは捉える能力を有していることの現れといえるでしょう。

また、この作家は文学のみならず、映画にも非常に興味があるようで、『予告された殺人の記録』や『短編集』などが映画化されており、かつ、作家自身も少なからずこれらの映画作品に関わっているようです。このあたりは、音楽に造詣の深いパスカル・キニャールや、演劇にも情熱を注いだ安部公房などと同様であり、文学という枠組みだけではなく、芸術という大きな観点から表現を模索している、もしくは、興味を持っているといえるでしょう。また、脚本勉強会の内容をまとめた『物語のつくりかた』という書籍も出版されています。

ただ、悲しいかな非常に寡作な作家であり、というよりは、一つの作品に費やす時間が非常に長いため、作品数は多くない。また、日本での出版も限られるという状態がしばらく続いたが、2006年後半より、ガルシア・マルケス作品のリリースが再び始まり、今まで翻訳されていなかった作品「コレラ時代の愛」なども出版され始めている。

ノーベル賞作家。

世界的に驚異的なセールスを記録している「百年の孤独」は何れにせよ必読であることには間違いはありません。本当に、様々なことが起こっています。そこでは、多くの登場人物が計り知れない現象を跨いでいくのですが、にもかかわらず、『百年の孤独』というところはとても意味深長です。ただ、あまりにも分厚いと感じるムキもあるかもしれません。とりあえず、どのような作家かを知りたいというのであれば、映画化もされた『予告された殺人の記録』を読まれるのがよいでしょう。この作品はルポルタージュではありますが、上記に上げたこの作家の特徴が存分にあらわれております。(私見では、カフカの『変身』に勝るとも劣らない中編の傑作です。)

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