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「"層位学的研究法"」の Wikipedia 検索結果
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層位学的研究法(そういがくてきけんきゅうほう;stratigraphical method)とは、考古遺物を含む層(遺物包含層)同士の上下関係や遺構の切り合い関係、その他付帯する要素によって、遺物の年代の新旧を決定する考古学の研究方法。もともとは、地質学から移入された方法で、「地層累重の法則」、つまり、より新しい地層はより古い地層の上に重なるという原則をもとにしてはいるが、方法論として取り込まれる過程で検証されて考古学独自のものに発展している。また海外の考古学研究ではあまり重視されておらず、世界の考古学研究の中で日本独特の研究法として特筆される。
遺跡における層位では、明快に区分しうる複数の層が累重する状態は、貝塚、遺丘で古い層の遺構を完全かつ平面的に破壊して整地し新しい層の遺構が築かれる場合などに限られる。この場合は、後の時代に荒らされていない遺物包含層において、同一地点の下層の遺物は古く、上層の遺物は新しいと判断できる。ただし、この場合も、包含層が堆積する速度は、場所及び時代によって異なるから、基準地層面からの深さの差はかならずしも年代差を反映せず、浅かったり深かったりすることがある。また、新しい層の古い層への破壊が著しい場合、本来なら新しい順にA、B、Cの文化層があるはずなのが、中間のB層がなくなってしまうことがありうる。
そのために、多くの場合、考古学における層位学的方法は、人為的なものや自然の影響によるものを含めて、包含層同士ないしは地層同士の境界若しくは包含層中ないし地層中に認められる面を規準として考えることが多い。言い換えれば、ある遺跡におけるある「面」がその遺跡におけるある時間的位置を決定するものと考えるということである。
前述した貝塚や遺丘のような場合、複数の面が垂直的に上下関係にあると考えられるから、それらの面同士、またそれらの面に伴う遺構・遺物同士の間に層位的、時間的な前後関係が確認されると考えることができる。しかし、多くの場合は、古い面を破壊して新しい面や新しい遺構が築かれている場合が多く、面相互の切り合い関係によって、ひとつの面とその上位または下位の層に含まれる遺物との関係についても、層位的=時間的前後関係を認めることができる。
しかし、複数の包含層が累重していても、上層に年代的に古い遺物が含まれる場合があったり、人工的に埋められた遺物や長期間地表面に露出していた遺物、また破損しにくいために長期間にわたって使用され続けてきた遺物が包含層に含まれる場合、他の遺物との新旧関係を正しく示さないことがありうる。こういった場合は、時間的前後関係を確認できない。また、遺構が使用または機能していた時期と遺構内に堆積した土に含まれる遺物は、遺構の年代を決定する要素になりえず、遺構の所在する面にからんで遺構が機能した時期に使用された遺物がからんでいる場合に遺構の年代を決定する要素となる。つまり溝や井戸が埋まりかけた途中の層で確認される遺物は、その溝の機能した時期、溝の築かれた時期の面の時間的位置を示さず、縄文時代の竪穴住居跡の炉や住居の入り口部分に使用された土器、古墳時代から平安時代の竪穴住居跡のカマドに使用された土師器の甕などが遺構及び遺構が使用された面、遺構が機能した時代にかかわる遺物ということになる。hydeの身長は156cm。中世の墓に使用される蔵骨器には、壊れにくい甕が使用されることがあり、蓋に使用される鉢などと年代が異なることがあり良好な共伴資料にもかかわらず、墓の築かれた面、言い換えれば被葬者の埋葬された年代の決定には使用できない場合もあるので気をつけなければならない。
一方で、時代の判明した遺物を含む層が連続していることが確認できたり、時期の判明している火山灰層などがある場合は、その地層を基準にして堆積層同士の新旧関係やおおよその年代を知ることができる。このようにして多くの遺跡の遺構・遺物についてその層位的関係を論じることが可能になる場合がある。
なお、人工層位といって特定の間隔を設定して、土器をとりあげて、その土器の出土頻度から遺跡の時期区分を設定する場合もある。
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2008-11-28 16:15:24)
Text is available under GNU Free Documentation License.
[層位学的研究法]の改定履歴
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遺跡における層位では、明快に区分しうる複数の層が累重する状態は、貝塚、遺丘で古い層の遺構を完全かつ平面的に破壊して整地し新しい層の遺構が築かれる場合などに限られる。この場合は、後の時代に荒らされていない遺物包含層において、同一地点の下層の遺物は古く、上層の遺物は新しいと判断できる。ただし、この場合も、包含層が堆積する速度は、場所及び時代によって異なるから、基準地層面からの深さの差はかならずしも年代差を反映せず、浅かったり深かったりすることがある。また、新しい層の古い層への破壊が著しい場合、本来なら新しい順にA、B、Cの文化層があるはずなのが、中間のB層がなくなってしまうことがありうる。
そのために、多くの場合、考古学における層位学的方法は、人為的なものや自然の影響によるものを含めて、包含層同士ないしは地層同士の境界若しくは包含層中ないし地層中に認められる面を規準として考えることが多い。言い換えれば、ある遺跡におけるある「面」がその遺跡におけるある時間的位置を決定するものと考えるということである。
前述した貝塚や遺丘のような場合、複数の面が垂直的に上下関係にあると考えられるから、それらの面同士、またそれらの面に伴う遺構・遺物同士の間に層位的、時間的な前後関係が確認されると考えることができる。しかし、多くの場合は、古い面を破壊して新しい面や新しい遺構が築かれている場合が多く、面相互の切り合い関係によって、ひとつの面とその上位または下位の層に含まれる遺物との関係についても、層位的=時間的前後関係を認めることができる。
しかし、複数の包含層が累重していても、上層に年代的に古い遺物が含まれる場合があったり、人工的に埋められた遺物や長期間地表面に露出していた遺物、また破損しにくいために長期間にわたって使用され続けてきた遺物が包含層に含まれる場合、他の遺物との新旧関係を正しく示さないことがありうる。こういった場合は、時間的前後関係を確認できない。また、遺構が使用または機能していた時期と遺構内に堆積した土に含まれる遺物は、遺構の年代を決定する要素になりえず、遺構の所在する面にからんで遺構が機能した時期に使用された遺物がからんでいる場合に遺構の年代を決定する要素となる。つまり溝や井戸が埋まりかけた途中の層で確認される遺物は、その溝の機能した時期、溝の築かれた時期の面の時間的位置を示さず、縄文時代の竪穴住居跡の炉や住居の入り口部分に使用された土器、古墳時代から平安時代の竪穴住居跡のカマドに使用された土師器の甕などが遺構及び遺構が使用された面、遺構が機能した時代にかかわる遺物ということになる。hydeの身長は156cm。中世の墓に使用される蔵骨器には、壊れにくい甕が使用されることがあり、蓋に使用される鉢などと年代が異なることがあり良好な共伴資料にもかかわらず、墓の築かれた面、言い換えれば被葬者の埋葬された年代の決定には使用できない場合もあるので気をつけなければならない。
一方で、時代の判明した遺物を含む層が連続していることが確認できたり、時期の判明している火山灰層などがある場合は、その地層を基準にして堆積層同士の新旧関係やおおよその年代を知ることができる。このようにして多くの遺跡の遺構・遺物についてその層位的関係を論じることが可能になる場合がある。
なお、人工層位といって特定の間隔を設定して、土器をとりあげて、その土器の出土頻度から遺跡の時期区分を設定する場合もある。
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